泡沫の踊る花畑

天に向かって枝を伸ばす大樹を中心に広がる色鮮やかな花畑。

大樹の根元にある、周囲の心躍るような景観とは不釣り合いな大きな水槽の中で、
人魚のように見える少女が光の帯と戯れながら悠々と揺蕩っている。
その傍らには彼女の尾ひれに嵌められた鎖から千切れたのであろう鉄球が転がっている……。

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> レスチェ(691)
(ENo.664)
4/27 02:02:53
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
えぇっ!?ほんとに食べられるの……!?
すごい材料になるなんて、そんなの悪い人に狙われちゃうヤツじゃない!
だめよフォイル!そういうのはもっとちゃんと秘密にしないと!
あたしが食べなくても、うっかり誰かに漏らしちゃったらどうするの…!

(あたし秘密にするのって苦手なのよ…!と)
(少々青い顔をして口を抑える。)

絶対言わないように気をつけるけど、
フォイルも本当に食べられちゃわないように気をつけてね。
そんなことになったらあたし泣いちゃうもの…!

(泣きすぎてあたしの方が干からびちゃう!と)
(想像したのか涙目で眉尻を下げる。)
(袖口でぐいぐいと目元を拭い、)
(ぺしっと水槽を軽く叩いた。)

知り合いが迎えに来てくれるなら安心かもしれないけど、
悪い人に騙されて付いていかないように気をつけるのよ。
あたし、人魚がそんなに大変なものだなんて思わなかったわ。

(こんなにきれいなのに食べるなんて…!と、)
(まだ少々ショックを受けた様子で両手をぎゅっと握る。)

うん。
ちゃんと約束ごとを守れるようにお互い教えあいましょ。
どっちかが覚えてればなんとかなるわ。
両方忘れちゃっても、一緒にお話すればきっとそのうち思い出すでしょ。

(楽観的にそう言って、とりあえず次は海よ!と笑う。)

じゃあね。
またここへ迎えに来るわ。
フォイルもほんとに気をつけて帰るのよ!

(そう言うと、離れ難くならないようにか、)
(少女へ手を振って小走りでぱたぱたと来た道を帰っていく。)
(それでもそう早くはないことから、なんとなしに少女の運動神経が窺えた。)
(少女の姿が消えるまでには少々時間があったことだろう。)
(その締まらない別れがなんとも少女らしかった。)
4/27 01:36:14
> レスチェ(691)
まあ!レスチェは人魚が食べられかどうか知らないのね。わたしは知ってるわ。
ふふ、めずらしい。レスチェが知らなくて、わたしが知ってるなんて。
レスチェは食べないでくれるだろうから教えてあげるわね。
人魚はね、食べられるのよ。とってもすごい材料になるんですって。

(得意げにそう話して、はて、と首を捻る)
(一体何の材料になるのだったか。思い出せずに、まあいいかとゆるりと首を横に振った)

わたしも食べられたくはないわ。
食べられたら、こうしてレスチェとお話出来なくなるもの。
だからやっぱり気をつけるわね。
干物にならないように。食べられちゃわないように。

(自分の身をしっかり守ってみせると言いたげに、握った両拳を胸の前に前後に動かしてみせる)
(レスチェの買い物に関しては、任せて!、とぽんっと胸を叩いた)

そう……。寂しいわね、レスチェ。
わたし、お父さんのこともお母さんのことももう思い出せないけど、
もしもレスチェのお父さんやお母さんと同じように二度と会えない場所にいるんだとしたら、とても寂しく感じるわ。
胸の底にある空洞を冷たい風が吹き抜けていくよう。

(友達もこんな気持ちなのだろうか。心を寄せるように、すり、と水槽越しにレスチェの手に頬を当てる)

ありがとう、レスチェ。
わたしもたくさん、たくさん呼ぶわ。あなたの名前。
ちゃんと覚えたもの。だから大丈夫。
覚えたくて、覚えられた、大切なあなたの名前を、わたしはこれからも呼び続けるわ。

(約束、と繰り返してぐりぐりと額を水槽にくっつけた)
(帰ると聞いて空を見上げる。話し始めた頃の空模様は既に記憶に無いのだが、幾らか日が傾きつつあるように思えた)

そうね。迷子になったら大変だわ。
今度また会うためにも、ちゃんと無事に家に帰らなきゃ。
わたしはそのうちシュルークが迎えに来てくれるから、今日はここでお別れね。

(確かそんなことを言っていた気がする、と朧げな記憶を辿る)
(ごろんと寝転がって頬杖をつき、金の瞳を柔らかく細めた)

ふふ、約束がいっぱい。
覚えていたいから、覚えられるように頑張るけど、忘れちゃってたら教えてね。
もし、もしよ。レスチェが忘れちゃってて、わたしが覚えてたら、その時はちゃんと教えてあげるから。

二人で覚えてようと頑張ったら、それぞれが少しずつ何かを忘れちゃっても、きっと記憶を補い合えるわね。
いっしょに覚えて、いっしょに思い出せば大丈夫。
だからね、また今度。会って、話して、遊びましょ。

(忘れてしまう可能性を思って先に謝罪するのではなく、その際には改めて教えてもらえるようお願いが出来る)
(そのことが嬉しくて、心地好くて、ゆらり、ゆらりと気儘に尾を左右に振る)

楽しみに待ってる。
レスチェのこと、待ってるわ。

(またね。そう微笑んでゆったりと手を振る)
(レスチェの姿が花畑の向こうへ見えなくなるまで、ずっとそうしていることだろう)
4/21 03:38:30
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
お魚は好きだけど、さすがに友達は食べられないわよ。
そもそも人魚って食べられるものなの?
あたし、フォイルが痛そうなのはイヤだわ。

(乾いて削れちゃったら痛そうよねと少々眉を寄せる)

フォイルが見ていてくれるならあたしも安全ね。
きっと悪い人もフォイルと大きな水槽にびっくりして悪いことするどころじゃなくなっちゃうわ。

(それであれば自分以外も安全であると楽しそうに手を叩く)

届かないものってあるわよね。
あたしだったら、お父さんとお母さんがそう。
事故で命を落として、もう会えないところに行っちゃった。

フォイルにも、きっとそういうものがあるのね。

(空いている片手で少女の頬を撫でるように水槽に触れる)

代わりにはなれないけど、あたしがフォイルの名前を呼んであげる。
だからフォイルもあたしを呼んでね。

(約束よ、と微笑んで水槽越しに少女の額を小突いた)

そろそろ今日は帰るわね。
あんまり遅くなると暗くて道に迷っちゃいそうだもの。
今度会えたときは一緒に海風の国に行きましょ。
それであたしが今住んでる家を眺めて、海に遊びに行くの。
シャボン玉もそのときできればいいかもしれないけど、
状況次第かしら。
海に夢中になってそれどころじゃなくなっちゃうかもしれないし。

(あたしも忘れっぽいから一つのことに夢中になるとすぐ他のこと忘れちゃうのよね、とてへへと笑う)
4/21 02:38:48
> レスチェ(691)
干物。干物って、わたし知ってるわ。食べ物よね。焼いて食べるの。
わたしが干物になったら、レスチェは食べるの?
いいえ、きっと食べないでいてくれるわよね。
でも干物になったら、きっとアノニムもシュルークもびっくりするわ。
変わっちゃだめなの。アノニムが悲しむもの。だから干物にならないように気をつけるわ。

(こくこくとしきりに頷く様はひたすらに大真面目だ)
(そのままの調子でレスチェの話に耳を傾け、ほっと肩の力を抜いた)
(鉄球を離して彼女の前に戻ってくる)

そう、そうよね。そうだわ。やっぱりレスチェは頭がいい。
わたし、ここにいたら安全なのね。水槽の中なら安心。
ああ、よかった!鉄球が盗まれることはないのね。

ふふ、うふふ。そうね、そうだった。
レスチェがわたしの名前を呼んでくれるから大丈夫ね。
それじゃあ、スリに狙われそうにない安全で安心なわたしが、きっとレスチェを守るわ。
スリや、他の怖い人がレスチェの近くにいないか、よーく見ておくの。
いっしょに買い物は出来ないけど、お店の外からじーっと見るのよ。

(こんな風に、と言いながら壁にぺったりと体を寄せる)
(それから言葉通りじーっとレスチェを見つめ、何に対してか、よし、と拳を握った)

よかった。レスチェの心の隙間を埋める何かになれてるなら、本当によかった。
これからも埋めていきたいわ。たくさん、たくさんね。

ええ、わたしも寂しがり屋かもしれない。
思い出せないけど、覚えてるの。
心の中にぽっかり空いた穴。もう届かない、何か。

でもね、大丈夫。
レスチェがわたしの名前を呼んでくれるから、大丈夫なのよ。

(水槽を挟んで重なった手の輪郭を、もう片方の手でなぞりながらにこにこと穏やかに微笑む)
(レスチェの家を訪ねる日を思って、楽しみにしてる、と待ちきれない様子で何度も首を縦に振った)
4/21 01:52:32
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
足になって一緒に買い物ができたらすてきね。
でも、乾かしすぎて干物になっちゃわないように気をつけないとね。

(なんだか美味しそうなにおいがしてしまいそうだわ!と想像してくすくすと笑っている)

心配ないわ、フォイル。
いくらなんでも水槽の中に入ろうとする人がいたら気がつくもの。
何か盗ろうとしても出るのにも時間がかかるだろうし、
きっと最初からスリの対象として狙わないわ。

それにフォイルの名前ならあたしが呼ぶから忘れてもすぐ思い出せるんじゃないかしら。

(少女の真面目にうろたえる様子におかしそうに指摘する)

ふふ、フォイルも寂しがり屋さんなのかしら。
大丈夫。たくさん埋めてもらってるわ。
もともと寂しかった穴も、ここに来てから寂しくて空いちゃった穴も、いっぱいね。

(水槽越しに重ねられた手に、伝わるはずのない暖かさを感じる気がする)

びっくりもするだろうけど、喜ぶわよ絶対。

(以前本人もよくわからないと言っていたが、人魚になったという口ぶりから、やはり元々人魚だったわけではないのだろうかと首を傾げる)
(しかし微笑まれれば、釣られてふにゃりとした気の抜けた微笑みを返す)
4/21 01:15:25
> レスチェ(691)
乾かしたら?人間の足に?……なれるかしら?
わたし、足を乾かしたことって一度も無いわ。たぶん、きっとね。
乾かしたらどうなるのかしら。人間の足になれるかしら。
なれたらすてきね。そうしたらレスチェといっしょにたくさんお買物が出来る。

(アノニムに聞いてみる、と期待の籠った声色で告げながら己の尾を撫でる)

ポケットにボタン……どうしようレスチェ、わたし、ポケットもボタンも無いわ。
これじゃあスリの人に嫌がられないんじゃないかしら。
盗まれたら困るものは特に無いけど……いいえ、あるわ。
鉄球を盗まれたら、わたし、自分の名前を思い出せなくなるかもしれない。
鉄球を欲しがるスリの人、いるかしら。いたら困るわ。とっても。

(少女から得た情報になるほどと相槌を打った直後、ハッとしてぺたぺたと自分の体に触れる)
(ポケット。ボタン。そのどちらも知識として記憶にはあるが、水槽の中には無いし、手元にも無い)
(おろおろとしながら鉄球の元へ泳ぎ、大切そうにぎゅっと抱え込んだ)

ええ、きっとそうだと思うわ。それが必要ってことだと、わたしは思う。

ねえレスチェ。寂しがり屋のレスチェ。
あなたのぽっかり空いちゃった部分を、わたしも埋められてるかしら。
ほんの少しでもいいの。……ううん、本当はたくさんたくさん埋めたいわ。

大切なものを失くすのはとても悲しくて、辛いことだって、わたしも知ってる。……覚えてる気がする。
だからね、ちび達の心もそうだけど、レスチェ、あなたの心を柔らかいもので埋めたいの。
だってわたしのぽっかり空いちゃった部分を、レスチェが埋めてくれるから。

(レスチェの手に重ねるように、水槽に手を当てる)
(直接触れていなくても届くものがあるようにと祈りながら)

そうかしら。だったら嬉しいわ。
びっくりされることが多いから、喜んでもらえるなら嬉しい。
人魚になってよかったって思えるわ。きっと。ええ、きっとね。

(流れるように口から出た言葉を、思考が遅れて追い掛ける)
(ふと首を傾げたが、何を疑問に思ったのかすぐに忘れてしまって、また暢気に微笑み出した)
4/20 23:30:52
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)

水槽ごとだとお店に入れないもんねぇ。
雑貨屋さんとか一緒に回ってみたかったなあ。
乾かしたら人間の足になったりすれば便利なのにね。

(こちらも残念そうに少女の下半身を眺める)

スリかぁ。
そうね。
今まではあんまりお金を持ってなかったから盗まれる心配もなかったけど、今はそういう心配もあるのかぁ……。
あたし、そういうの鈍くて気づかなそうだからちょっと心配。
でも、スられないためのコツは聞いたことあるからなんとかなるかしら。

(ポケットにボタンがついてるとそれだけでスリの人は嫌がるんですって、と聞きかじった知識を誇らしげに話す)

必要とされてるのかしら?
でも、確かにお互いがいないと寂しい気持ちはあるわ。
そういうのが必要って言うのかな。
孤児院の子たちはね、みんな寂しがり屋なの。
あたしもちびたちも。
みんなね、大切なものが最初からなかったり、
失くしちゃったりした子ばっかりだから、
そのぽっかり空いちゃった部分を何かで埋めたくてたまらないの

他の誰かとの付き合いっていうのはね、
そういうのを大なり小なり埋めてくれるわ。
きっと、フォイルと出会うこともね、
みんなの心を柔らかいもので埋めてくれると思うの。

(ほんと騒がしいから嫌じゃなければだけど、と微笑みながら水槽に触れる)

多分フォイルが会いに来てくれたらそれだけで喜んでくれそうだけどね。
あんまり子どもたち目当てで来てくれる人っていないから。
それに、人魚を見たことがある子なんていないだろうからきっと驚くわ。

(あたしもフォイルを見たのが初めてだもの!と楽しそうに口元を抑えて笑う)
4/20 22:43:52
> レスチェ(691)
(レスチェの好みを聞いて、なるほどそれはきっとお似合いだなどと暢気に頷いてみせる)
(自分よりもしっかりしているように見える彼女なら心配はないだろうと信じ込んで)

シャボン玉を売ってるところもあるのね。
私、お買い物ってしたことがないの。私が店に行くと迷惑をかけちゃうから。
だからレスチェのお買い物についていくのはたぶんむずかしいわね。残念だわ。ええ、とっても残念。

お買い物に行くなら気をつけてね。
この世界にもいるかは分からないけど、街にはスリっていう人のお金を横取りする悪い人がいるんですって。
アノニム達が言ってた、……ような気がするわ。うん、たぶんそう言ってた。

(困っちゃうわね、と言葉とは裏腹にのんびりとした声色で結んだ)

(レスチェの話に熱心に耳を傾け、何度も相槌を打つ)
(見たことのない――少なくとも記憶には無い“家族”の様相を、彼女の愉しげな語り口を頼りに思い描いていく)
(それはとても温かく、きらきらと輝いて見えた。水槽に差す光の帯に手を伸ばす。……これは違う。ずっと遠い光だ)

レスチェはその……ちび?達に必要とされてるのね。
それはきっとレスチェがちび達を大事にしてきたからだわ。
皆があなたという温もりに手を伸ばそうとする。その心地よさを知ってるから。

たくさんの声がする場所は、きっとすてきね。
レスチェの家では笑い声が多そうだから、もっとすてき。
ええ、ええ、私も行ってみたいわ。
もしかしたら色んな場所を濡らしちゃうかもしれないけど、それでもいいなら。
レスチェみたいな人間の姿じゃないけど、それでもいいなら。

(水搔きの吐いた手で尾に触れ、するりと泳ぎ出す)
(水槽の端から端へ、くるくると何度か往復してやがてレスチェの前に戻ってくる)

その時のために、おみやげを探さないといけないわね。
皆に喜んでもらえるようなおみやげ。
何がいいかしら。ふふ、頑張って探さなくちゃ。
4/13 01:30:19
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
そうね。ちゃんと気をつけるわ。
あたし、頼りがいがあってかっこよくて誠実な男の人が好きだし。

(騙されたりしないんだから!と胸を張っているあたり、どうにも騙されやすそうな雰囲気に見える)

ありがと、応援に応えられるように頑張るわ!
まあ、シャボン玉は売ってたらそっちを買ったほうが手っ取り早いけどね。
手作りも悪くないけどどうせならきれいなのを見てほしいもの。

(少女のエールを送る仕草にこちらも両手をぎゅっと握って応えた)

(赤くなったおでこは少し痛むが、水槽の冷たさが気持ちよい)
(それに加え、撫でるような仕草をされるとなんだかそれが面白くてくすりと笑った)

狭いし古いしうるさいけど、すてきな家よ。
家族ってすっごくあったかい存在なのよ。

(幸せそうに微笑む姿からは、家族を大事に思っている様子が窺える)
(額を水槽から離すと、少女の顔を再び見つめる)

そうね。
みんなお腹をすかせてると思うから、たくさんお土産を持って帰りたいわ。
きっとね、ちびたちの仕事をたくさん手伝わされてあたしは「こら!」って怒るんだけど、でも本当はとっても楽しいのよ。
いっぱい忙しいし遊び相手もさせられるに違いないわ。
のんびりなんて絶対できないけど、でも、きっとすごくあったかいの。

(フォイルも連れて行ってみたいわ、と呟く)
4/12 02:53:04
> レスチェ(691)
ありがとう、レスチェ。
同じように、あなたも気をつけてね。
レスチェならきっと大丈夫だと思うけど、あなたが悲しいことになるのは私も嫌だもの。

(レスチェの胸懐は露知らず、了解したと伝えるべくこくこくと首を縦に振る)

レスチェが見せてくれる“いい結果”の中に、それまでのたくさんの頑張りがつまってるのね。
むずかしいことにもあきらめずに何度も挑戦する、まっすぐな気持ちが、たくさん。
そんなすてきなものを見せてもらえるなんて、ふふ、嬉しい。
楽しみにしてるわ、レスチェ。

それならわたしは……、うん、応援を頑張るわ。
上手くいきますようにって、頑張れーって、レスチェのことを応援する。

(少なくとも自分よりは沢山の物を作れるはずだと口にしようとしたが、)
(その前にレスチェの笑顔が見られたので言葉は泡のように消えていった)
(胸の前で作った両拳を上下に振り、屈託の無い笑顔を浮かべてエールを送る)

お、お、ら、む。おーらむ。
きょうかい。こじ……、しん……?

(知らない、もしくは記憶から消えていた単語の数々にしきりに首を傾げる)
(身寄りの無い子供達が集まって暮らしていて、そこにレスチェもいたということは何となく分かった。……気がする)

とってもすてきな家なのね。
にぎやかなだけじゃない、きっと、優しさと温もりと明るさでいっぱい。
こんなにすてきなレスチェが暮らしてたんだもの。
家も、人も、すてきが溢れてたに違いないわ。

血はつながってないけど、家族。
家族。……家族。
家族って、一体どんなものなのかしら。きっととてもいいものなのね。
レスチェにすてきな家族がいて、よかった。

(レスチェの朗らかな表情の中に彼女の家族の姿を想像してふにゃりと頬を緩める)
(彼女が水槽に額を当て――否、ぶつけると心配そうに眉根を下げつつ優しく口付けを落とした)
(水槽から顔を離し、未だ赤みの残っているように見える患部を水槽越しにすりすりと撫でながら)

出て行かなくちゃいけなくても、たまに帰ってくるのはいいわよね?
皆の様子を見にたずねたって、きっと怒られないわよね?
だったらいつか帰りましょう。
今はちがう世界にいても、きっと帰れるわ。
帰りたい場所をレスチェがちゃんと覚えてるなら、きっと大丈夫。

ちょっと早く出てきちゃった分、帰った時にはゆっくりしたって罰は当たらないと思うし。

(ね?とゆったりと首を横に倒す)
4/12 00:17:31
> F・フォイル(664)
レスチェ(ENo.691)
うんうん。気をつけてね。
フォイルが悲しいことになるの、あたしは嫌よ。
だから、ちゃんと仲良くなる男の人は見極めないとね!

(すっかり、将来できるかもしれない少女の恋仲の相手へと妄想を走らせているようだ)
(ぐっと拳を握りしめている)

なんでも作れるって思われるとがっかりさせちゃうかも。
あたし、そんなに器用じゃないから、失敗作多いし……。
でもね、何回か作ったら成功することだってあるから、作れるっていうのは嘘じゃないのよ。
フォイルには、そのいい結果のときを見せてあげたいわ。

(ふにゃふにゃと口の端をゆるく上げて笑う)
(そんなに自信はないが、それでも少女を喜ばせたい気持ちは大いにあるし、成功して喜んでくれる姿を想像すればそれだけで頑張れる気がする)

元の世界はね~…、あれ、名前はなんだったかしら…?
えっと、ううん……、とりあえずオーラムって国にずっと住んでるわ。
それでね、教会に併設された孤児院にみんなと一緒に住んでるの。
神父様とか、シスターとか、あたしと一緒で親のいない子どもたちと。
すっごくにぎやかなのよ。
みんなね、血はつながってないけど家族なの。

(家族のことが好きなのだろう。とても楽しそうな様子で説明する)

16歳になったら出ていかなくちゃいけないから、そしたら別の場所で暮らす予定だったけど、ちょっと早まっちゃったわね。

(そう言って、少し寂しそうに微笑んだ)
(そしてその寂しさを振り払うように手招きに従って水槽に額を当てる)
(少し勢いが良すぎたのか、ゴツンと音がして額が赤くなった)
4/11 21:43:06
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