【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる
12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
招待者以外の書き込みは御遠慮ください】
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
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寺田(898)
その時、背後から樹の幹が成鐘目掛けて飛来してくる。
何もしなければ、呆気なく成鐘は串刺しになるだろう。
高校生の力では到底止められないだろうが、
ダメ元で身を挺して守ってもいい。
何もしなければ、呆気なく成鐘は串刺しになるだろう。
高校生の力では到底止められないだろうが、
ダメ元で身を挺して守ってもいい。
11/30 00:48:04





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寺田(898)
成鐘(ENo.899)
外はたしかに寒い、
寒いが、風はびっくりするほどない。
体が辛いのか動きはどんどん鈍くなり、
寺田に寄りかかって移動する。
「寺田も病魔を見たことあるだろ、
タシャ、自傷癖とかあってさ……
昔から不安定だったんだ。
15年間大丈夫だったから、
これからも大丈夫だと信じてたけどさ……
毒なんて今まで扱ってるのも勉強しているのも
見たことねぇ。
少年兵だった時代のものかも……」
この地にいる誰よりも連れ添ってきた召使いだ。
成鐘の表情は病による熱と
悲しみと恐ろしさで冷え切った気持ちで
ごちゃごちゃになっている。
「その、タシャの暴走は
襲撃してきた男の異能の仕業っただりしないかな。
多賀井を呼べたら、解析させて正体を突き止めてやる。
毒についてもそれでわかんだろ。
つーか、短髪の男なんてあと一人ぐらいしか
知り合いにいないし、
ましてや筋骨隆々なんて知らないやつだな……」
(続)
寒いが、風はびっくりするほどない。
体が辛いのか動きはどんどん鈍くなり、
寺田に寄りかかって移動する。
「寺田も病魔を見たことあるだろ、
タシャ、自傷癖とかあってさ……
昔から不安定だったんだ。
15年間大丈夫だったから、
これからも大丈夫だと信じてたけどさ……
毒なんて今まで扱ってるのも勉強しているのも
見たことねぇ。
少年兵だった時代のものかも……」
この地にいる誰よりも連れ添ってきた召使いだ。
成鐘の表情は病による熱と
悲しみと恐ろしさで冷え切った気持ちで
ごちゃごちゃになっている。
「その、タシャの暴走は
襲撃してきた男の異能の仕業っただりしないかな。
多賀井を呼べたら、解析させて正体を突き止めてやる。
毒についてもそれでわかんだろ。
つーか、短髪の男なんてあと一人ぐらいしか
知り合いにいないし、
ましてや筋骨隆々なんて知らないやつだな……」
(続)
11/29 00:53:27

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成鐘(899)
寺田(ENo.898)
<寺田は歩みを進める。
行く相手がある訳ではないが
敵意を持つ存在が二人
近くをうろついている以上
安易に立ち止まるのも危険があった>
「タシャさんの暴走が
本人にとっても不慮のものだとすれば
電源や通信を途絶えさせるような
準備ができた可能性は
ゼロではないが考えにくい。
となると怪しいのは侵入者の男かな。
奴は君やタシャさんの居場所が
分かっているような素振りもあったし、
君かタシャさんのどっちか
あるいは両方を逃がさない気満々で
準備してきたって感じがする。
考えるだにまともに相手してられんな。
君の解毒を最優先に、
まず都市の外へ出る方法を考えよう。
タシャさんが扱う毒について
心当たりはないのか?
解毒方法……は無理でも、毒の種類とか」
行く相手がある訳ではないが
敵意を持つ存在が二人
近くをうろついている以上
安易に立ち止まるのも危険があった>
「タシャさんの暴走が
本人にとっても不慮のものだとすれば
電源や通信を途絶えさせるような
準備ができた可能性は
ゼロではないが考えにくい。
となると怪しいのは侵入者の男かな。
奴は君やタシャさんの居場所が
分かっているような素振りもあったし、
君かタシャさんのどっちか
あるいは両方を逃がさない気満々で
準備してきたって感じがする。
考えるだにまともに相手してられんな。
君の解毒を最優先に、
まず都市の外へ出る方法を考えよう。
タシャさんが扱う毒について
心当たりはないのか?
解毒方法……は無理でも、毒の種類とか」
11/28 18:03:47


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寺田(898)
成鐘(ENo.899)
「タシャは……
俺が初めて異能で呼び出した人間だ。
その時に、
"貴方が1番幸せな時に
貴方を殺します"
なんて物騒なこと言ってたんだよな。
いつかこうなるのもわかってた。
今だとは、思ってなかったけどよ。
これ乗り越えたら、
もう巻き込まれる荒事も思い浮かばねぇし……
やっとゆっくりできるんじゃねぇかな…」
何かに遭遇することも無く、
非常階段で外に出れた。
外はすっかり12月の冷たい夜だ。
「なぁ、寺田……
なんか酷く暗くね?
こっから美術館の塔とか
ライトアップされて見えるはずなのに
外の建物は愚か、
月すら見えないんだけど……」
今日の水上都市は酷く静かだ。
「電力も非常電源に切り替わってる。
外から配給されてねぇんだ。
まさか、隔離でもされてるのか?」
俺が初めて異能で呼び出した人間だ。
その時に、
"貴方が1番幸せな時に
貴方を殺します"
なんて物騒なこと言ってたんだよな。
いつかこうなるのもわかってた。
今だとは、思ってなかったけどよ。
これ乗り越えたら、
もう巻き込まれる荒事も思い浮かばねぇし……
やっとゆっくりできるんじゃねぇかな…」
何かに遭遇することも無く、
非常階段で外に出れた。
外はすっかり12月の冷たい夜だ。
「なぁ、寺田……
なんか酷く暗くね?
こっから美術館の塔とか
ライトアップされて見えるはずなのに
外の建物は愚か、
月すら見えないんだけど……」
今日の水上都市は酷く静かだ。
「電力も非常電源に切り替わってる。
外から配給されてねぇんだ。
まさか、隔離でもされてるのか?」
11/27 22:20:47


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寺田(898)
成鐘(ENo.899)
「っ……悪い。
ジョシュアとグレゴリーの様子や
その男……
どうやら全て偶然じゃなさそうだな。
俺達知らないところで何かが動いてやがる」
熱で重い身体を必死で動かし、
隠し階段のある方へ寺田を案内する。
「その、勾玉……
寺田が誕生日にくれた勾玉、
タシャに殴られた時に壊れちまった。
おかげでかすり傷ですんだけど、
毒でも塗ってあったのか、
傷口がすごい熱い……」
もしも、
寺田に病魔を見る力の一部が残っているなら
成鐘の傷はやがて死に至るものだと分かるだろう。
そしてその傷を治す術はここにはない。
「やってきた男ってどんなやつだ。
俺の知り合いかもしれねぇからさ」
ジョシュアとグレゴリーの様子や
その男……
どうやら全て偶然じゃなさそうだな。
俺達知らないところで何かが動いてやがる」
熱で重い身体を必死で動かし、
隠し階段のある方へ寺田を案内する。
「その、勾玉……
寺田が誕生日にくれた勾玉、
タシャに殴られた時に壊れちまった。
おかげでかすり傷ですんだけど、
毒でも塗ってあったのか、
傷口がすごい熱い……」
もしも、
寺田に病魔を見る力の一部が残っているなら
成鐘の傷はやがて死に至るものだと分かるだろう。
そしてその傷を治す術はここにはない。
「やってきた男ってどんなやつだ。
俺の知り合いかもしれねぇからさ」
11/27 04:23:51