【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる
12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
招待者以外の書き込みは御遠慮ください】
しかし、住民にそんな事はわからない。
普段通りの日常を送っている。
【創藍荊街No.27のイベントです。
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成鐘(899)
寺田(898)
「……ちぃっ」
寺田の一歩後ろに、
男の斬撃が巨木の根となって突き立った。
あと一瞬迷っていたら、
串刺しになっていたことだろう。
「ちん逃げっか!!」
男の怒号が聞こえる。
二撃目が来るだろうが、振り返る隙はない。
(続)
寺田の一歩後ろに、
男の斬撃が巨木の根となって突き立った。
あと一瞬迷っていたら、
串刺しになっていたことだろう。
「ちん逃げっか!!」
男の怒号が聞こえる。
二撃目が来るだろうが、振り返る隙はない。
(続)
1/1 19:07:48

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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「分かってるよ。二度目は流石に
助からないだろうしな……。
目なんて何に使うんだか全く。
いよいよ命が危ないとなったら仕方ないが、
最大限出し渋れよ。
あんな理不尽に襲われて
ハイハイとくれてやることは――!」
<まっしぐらに駆けていた速度が
物音を聞きつけた瞬間に撓む>
「(何か落とした? 銃か?)」
<銃が無ければ弾丸をそのままには使えない。
だが相手の追跡力を考ええると――>
「……」
<寺田はわずかに迷いはしたものの
結局振り返ることもなく
前へ走り続けた。
銃はスペアがあるかもしれない。
最悪なくても銃弾があれば
別の手を考えられる。
一つしかない命には代えられない>
助からないだろうしな……。
目なんて何に使うんだか全く。
いよいよ命が危ないとなったら仕方ないが、
最大限出し渋れよ。
あんな理不尽に襲われて
ハイハイとくれてやることは――!」
<まっしぐらに駆けていた速度が
物音を聞きつけた瞬間に撓む>
「(何か落とした? 銃か?)」
<銃が無ければ弾丸をそのままには使えない。
だが相手の追跡力を考ええると――>
「……」
<寺田はわずかに迷いはしたものの
結局振り返ることもなく
前へ走り続けた。
銃はスペアがあるかもしれない。
最悪なくても銃弾があれば
別の手を考えられる。
一つしかない命には代えられない>
12/15 22:59:39

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寺田(898)
(1258)
成鐘(ENo.899)
「ぶった斬られたかと思って……びっくりした
2度目はゴメンだぞ」
何も出来なかった1度目。
意識は虚ろだったのに、
寺田の体が二分割されていたのを
ハッキリと覚えている。
「あの男、俺の目を狙ってた。
あのままタシャが乱入しなかったら、
くり抜かれてたと思う……
……本当に、本当に手詰まりだった時は、
差し出すことも考える。
勿論、できる限りは足掻くさ。
2人で殺されるよりはだ」
カシャン、と金属音が後方に響く。
あっ、と声が上がった。
熱に魘され、片腕だけの身体では
上手くハンドガンの装填が出来なかったらしい。
血の弾丸を打つならばハンドガンは必要だ。
拾いに止まろうか、
しかしここで足を止めれば
あの男がこのまま2人を見過ごす可能性は低い。
そのまま走り、
身の安全と弾の確保を優先するか。
2度目はゴメンだぞ」
何も出来なかった1度目。
意識は虚ろだったのに、
寺田の体が二分割されていたのを
ハッキリと覚えている。
「あの男、俺の目を狙ってた。
あのままタシャが乱入しなかったら、
くり抜かれてたと思う……
……本当に、本当に手詰まりだった時は、
差し出すことも考える。
勿論、できる限りは足掻くさ。
2人で殺されるよりはだ」
カシャン、と金属音が後方に響く。
あっ、と声が上がった。
熱に魘され、片腕だけの身体では
上手くハンドガンの装填が出来なかったらしい。
血の弾丸を打つならばハンドガンは必要だ。
拾いに止まろうか、
しかしここで足を止めれば
あの男がこのまま2人を見過ごす可能性は低い。
そのまま走り、
身の安全と弾の確保を優先するか。
12/15 03:54:16

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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「なるほど……
あれなら効くかもしれないな」
<成鐘を背負うと目指す方に向かて
最初は少し回り道しながら走り出した。
堂々と戦っている傍を
通るような真似はしない。
逃亡を見咎められたくないし、
何より瓦礫がいつ降ってくるか。
急がば回れという奴だ>
「そんな吹っ飛んでたか?
骨は分からん。
だが動けない訳じゃないから気にするな」
<元々の“寺田善継”がそうだったのか、
あるいはエンシャクシュがそう作ったのか、
寺田の体は頑健だ。
負傷の程度は調べないと分からないが
いずれにせよまだ人一人運ぶのに
支障は出ていないようである。
ある程度タシャたちから離れたら
いよいよ走って目的地へ向かおうとする>
あれなら効くかもしれないな」
<成鐘を背負うと目指す方に向かて
最初は少し回り道しながら走り出した。
堂々と戦っている傍を
通るような真似はしない。
逃亡を見咎められたくないし、
何より瓦礫がいつ降ってくるか。
急がば回れという奴だ>
「そんな吹っ飛んでたか?
骨は分からん。
だが動けない訳じゃないから気にするな」
<元々の“寺田善継”がそうだったのか、
あるいはエンシャクシュがそう作ったのか、
寺田の体は頑健だ。
負傷の程度は調べないと分からないが
いずれにせよまだ人一人運ぶのに
支障は出ていないようである。
ある程度タシャたちから離れたら
いよいよ走って目的地へ向かおうとする>
12/14 01:58:06

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寺田(898)
(1258)
成鐘(ENo.899)
「俺の、部屋があるところの地下に……
父様……ルドルフの、血の弾丸が、ある……
あの壁が、異能によるものなら、
それか、あの男自身や、暴走したタシャ……
止められるのは、その弾だけ、だろ……
俺の生体認証でしか、開けられない……
そこまで、頼む」
ゆっくりと寺田の背中に乗る。
カチャカチャと銃をいじる音が聞こえた。
両手を占領してしまう以上、
成鐘が代わりに打たなければならない。
力が入ってない分、
普段よりもその体は重い。
そうこうしている間にも
木々と銀の水がぶつかり合って
近くの建物が瓦礫に変わる。
「寺田は、骨、折れたりして、無いか?
すげぇ、吹っ飛んでたけど…」
父様……ルドルフの、血の弾丸が、ある……
あの壁が、異能によるものなら、
それか、あの男自身や、暴走したタシャ……
止められるのは、その弾だけ、だろ……
俺の生体認証でしか、開けられない……
そこまで、頼む」
ゆっくりと寺田の背中に乗る。
カチャカチャと銃をいじる音が聞こえた。
両手を占領してしまう以上、
成鐘が代わりに打たなければならない。
力が入ってない分、
普段よりもその体は重い。
そうこうしている間にも
木々と銀の水がぶつかり合って
近くの建物が瓦礫に変わる。
「寺田は、骨、折れたりして、無いか?
すげぇ、吹っ飛んでたけど…」
12/13 23:21:33

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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「大丈夫だ。斬られた訳じゃない。
そっちこそ顔色の方が芳しくないぞ。
(両手を空けておきたかったが……
この際は仕方がない。
どうせ矢も効果があるんだか
分からないからな)
どこへ行けばいいんだ?
どこへでも運んでやる。
だから君も毒なんぞに負けるなよ」
<毒の回りを少しでも抑えればと思い
成鐘を背負うことにした。
言葉で強く拒まない限りは
強引にでも背負って立ち上がるだろう>
そっちこそ顔色の方が芳しくないぞ。
(両手を空けておきたかったが……
この際は仕方がない。
どうせ矢も効果があるんだか
分からないからな)
どこへ行けばいいんだ?
どこへでも運んでやる。
だから君も毒なんぞに負けるなよ」
<毒の回りを少しでも抑えればと思い
成鐘を背負うことにした。
言葉で強く拒まない限りは
強引にでも背負って立ち上がるだろう>
12/12 23:36:27

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寺田(898)
(1258)
成鐘(ENo.899)
「ハァッ……ハアァ……ッ
てら、だ、大丈夫 か?」
成鐘の熱は更に上がっている。
目の焦点が合わず、ろれつが回っていない。
「あいつ、
……狙いは、俺の、目だ……
それに、体が……
うまく、動かねぇ……」
三年前なら
"関わってくるな"
一年前なら
”寺田だけ逃げろ”
と言っただろう。
でも今は─
「寺田……一緒に、戦って、くれるか……?
連れてってほしいところが、ある……」
寺田に支えられて、やっと起き上がれた。
てら、だ、大丈夫 か?」
成鐘の熱は更に上がっている。
目の焦点が合わず、ろれつが回っていない。
「あいつ、
……狙いは、俺の、目だ……
それに、体が……
うまく、動かねぇ……」
三年前なら
"関わってくるな"
一年前なら
”寺田だけ逃げろ”
と言っただろう。
でも今は─
「寺田……一緒に、戦って、くれるか……?
連れてってほしいところが、ある……」
寺田に支えられて、やっと起き上がれた。
12/12 01:37:18

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成鐘(899)
(1258)
寺田(ENo.898)
「!」
<男に何かが襲い掛かったことを理解すると、
撃ちかけた弓を下ろす。
まだ脇腹に留まっている鈍痛を堪えつつ
立ち上がって成鐘を助け起こそうとする>
「倒し方が全然分からん。
一旦離れるぞ。
(さっきの攻撃、うまく壁に誘導すれば
木を枯らして外へ……
いやまだ目途が立たん。皮算用だな)」
<可能なら二人でその場を離脱しようとする。
壁を突破するにしろ男と対決するにしろ、
策を練る時間が欲しかった>
<男に何かが襲い掛かったことを理解すると、
撃ちかけた弓を下ろす。
まだ脇腹に留まっている鈍痛を堪えつつ
立ち上がって成鐘を助け起こそうとする>
「倒し方が全然分からん。
一旦離れるぞ。
(さっきの攻撃、うまく壁に誘導すれば
木を枯らして外へ……
いやまだ目途が立たん。皮算用だな)」
<可能なら二人でその場を離脱しようとする。
壁を突破するにしろ男と対決するにしろ、
策を練る時間が欲しかった>
12/7 23:00:22

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寺田(898)
(1258)
成鐘(ENo.899)
「てら、だ……
うごける、か?」
激しい力のぶつかり合いの中、
投げ飛ばされた成鐘は
息ができず
あとすこしで折れるほどに首を絞められ、
症状が進行したのか、
息も絶え絶えに這って寺田に近寄ってきた。
うごける、か?」
激しい力のぶつかり合いの中、
投げ飛ばされた成鐘は
息ができず
あとすこしで折れるほどに首を絞められ、
症状が進行したのか、
息も絶え絶えに這って寺田に近寄ってきた。
12/7 04:58:15

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成鐘(899)
寺田(898)
銀の手は勢いよく木の壁にぶつかり、
その瞬間木の壁は黒く変色し
枯れて死に絶え、崩れていく。
しかし直ぐに2本目、
3本目と木の壁が形成されていき、
膠着状態となった。
「……こりゃあ、"直死"か。
戯けよる、きさんば死に晒せ」
(続)
その瞬間木の壁は黒く変色し
枯れて死に絶え、崩れていく。
しかし直ぐに2本目、
3本目と木の壁が形成されていき、
膠着状態となった。
「……こりゃあ、"直死"か。
戯けよる、きさんば死に晒せ」
(続)
12/7 04:55:21