【騒乱荊街】其の生命は落葉に埋まる

12月末、深夜になればワールドスワップが行われる日。
しかし、住民にそんな事はわからない。

普段通りの日常を送っている。

【創藍荊街No.27のイベントです。
 招待者以外の書き込みは御遠慮ください】

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> 寺田(898)  (1258)
 (ENo.899)

 さらに、

 植物園を埋め尽くさんばかりの
 銀の水、銀の手が降り注ぎ、

 男の姿ごと、一瞬で飲み込まれていった。


(続)
1/1 19:18:44
> 成鐘(899) 寺田(898)
 (ENo.1258)
「……」

 が、男は身を翻し、追撃は来なかった。
 激しい金属の衝突音が響く。

(続)
1/1 19:15:09
> 成鐘(899) 寺田(898)
 (ENo.1258)
「……ちぃっ」

 寺田の一歩後ろに、
 男の斬撃が巨木の根となって突き立った。
 あと一瞬迷っていたら、
 串刺しになっていたことだろう。

「ちん逃げっか!!」

 男の怒号が聞こえる。
 二撃目が来るだろうが、振り返る隙はない。

(続)
1/1 19:07:48
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「分かってるよ。二度目は流石に
 助からないだろうしな……。

 目なんて何に使うんだか全く。
 いよいよ命が危ないとなったら仕方ないが、
 最大限出し渋れよ。
 あんな理不尽に襲われて
 ハイハイとくれてやることは――!」

<まっしぐらに駆けていた速度が
 物音を聞きつけた瞬間に撓む>

「(何か落とした? 銃か?)」

<銃が無ければ弾丸をそのままには使えない。
 だが相手の追跡力を考ええると――>

「……」

<寺田はわずかに迷いはしたものの
 結局振り返ることもなく
 前へ走り続けた。
 銃はスペアがあるかもしれない。
 最悪なくても銃弾があれば
 別の手を考えられる。
 一つしかない命には代えられない>
12/15 22:59:39
> 寺田(898)  (1258)
成鐘(ENo.899)
「ぶった斬られたかと思って……びっくりした
 2度目はゴメンだぞ」

 何も出来なかった1度目。
 意識は虚ろだったのに、
 寺田の体が二分割されていたのを
 ハッキリと覚えている。

「あの男、俺の目を狙ってた。
 あのままタシャが乱入しなかったら、
 くり抜かれてたと思う……

 ……本当に、本当に手詰まりだった時は、
 差し出すことも考える。

 勿論、できる限りは足掻くさ。
 2人で殺されるよりはだ」

 カシャン、と金属音が後方に響く。
 あっ、と声が上がった。
 熱に魘され、片腕だけの身体では
 上手くハンドガンの装填が出来なかったらしい。


 血の弾丸を打つならばハンドガンは必要だ。
 拾いに止まろうか、

 しかしここで足を止めれば
 あの男がこのまま2人を見過ごす可能性は低い。
 そのまま走り、
 身の安全と弾の確保を優先するか。
12/15 03:54:16
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「なるほど……
 あれなら効くかもしれないな」

<成鐘を背負うと目指す方に向かて
 最初は少し回り道しながら走り出した。
 堂々と戦っている傍を
 通るような真似はしない。
 逃亡を見咎められたくないし、
 何より瓦礫がいつ降ってくるか。
 急がば回れという奴だ>

「そんな吹っ飛んでたか?
 骨は分からん。
 だが動けない訳じゃないから気にするな」

<元々の“寺田善継”がそうだったのか、
 あるいはエンシャクシュがそう作ったのか、
 寺田の体は頑健だ。
 負傷の程度は調べないと分からないが
 いずれにせよまだ人一人運ぶのに
 支障は出ていないようである。

 ある程度タシャたちから離れたら
 いよいよ走って目的地へ向かおうとする>
12/14 01:58:06
> 寺田(898)  (1258)
成鐘(ENo.899)
「俺の、部屋があるところの地下に……
 父様……ルドルフの、血の弾丸が、ある……

 あの壁が、異能によるものなら、
 それか、あの男自身や、暴走したタシャ……
 止められるのは、その弾だけ、だろ……

 俺の生体認証でしか、開けられない……
 そこまで、頼む」

 ゆっくりと寺田の背中に乗る。
 カチャカチャと銃をいじる音が聞こえた。
 両手を占領してしまう以上、
 成鐘が代わりに打たなければならない。

 力が入ってない分、
 普段よりもその体は重い。

 そうこうしている間にも
 木々と銀の水がぶつかり合って
 近くの建物が瓦礫に変わる。

「寺田は、骨、折れたりして、無いか?
 すげぇ、吹っ飛んでたけど…」
12/13 23:21:33
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「大丈夫だ。斬られた訳じゃない。
 そっちこそ顔色の方が芳しくないぞ。

 (両手を空けておきたかったが……
  この際は仕方がない。
  どうせ矢も効果があるんだか
  分からないからな)

 どこへ行けばいいんだ?
 どこへでも運んでやる。
 だから君も毒なんぞに負けるなよ」

<毒の回りを少しでも抑えればと思い
 成鐘を背負うことにした。
 言葉で強く拒まない限りは
 強引にでも背負って立ち上がるだろう>
12/12 23:36:27
> 寺田(898)  (1258)
成鐘(ENo.899)
「ハァッ……ハアァ……ッ
 てら、だ、大丈夫 か?」

 成鐘の熱は更に上がっている。
 目の焦点が合わず、ろれつが回っていない。

「あいつ、
 ……狙いは、俺の、目だ……

 それに、体が……
 うまく、動かねぇ……」

 三年前なら
 "関わってくるな"

 一年前なら
 ”寺田だけ逃げろ”
 と言っただろう。

 でも今は─

「寺田……一緒に、戦って、くれるか……?
 連れてってほしいところが、ある……」

 寺田に支えられて、やっと起き上がれた。
12/12 01:37:18
> 成鐘(899)  (1258)
寺田(ENo.898)
「!」

<男に何かが襲い掛かったことを理解すると、
 撃ちかけた弓を下ろす。

 まだ脇腹に留まっている鈍痛を堪えつつ
 立ち上がって成鐘を助け起こそうとする>

「倒し方が全然分からん。
 一旦離れるぞ。

 (さっきの攻撃、うまく壁に誘導すれば
  木を枯らして外へ……

  いやまだ目途が立たん。皮算用だな)」

<可能なら二人でその場を離脱しようとする。
 壁を突破するにしろ男と対決するにしろ、
 策を練る時間が欲しかった>
12/7 23:00:22
> 寺田(898)  (1258)
成鐘(ENo.899)
「てら、だ……
 うごける、か?」

 激しい力のぶつかり合いの中、
 投げ飛ばされた成鐘は
 息ができず
 あとすこしで折れるほどに首を絞められ、
 症状が進行したのか、
 息も絶え絶えに這って寺田に近寄ってきた。
12/7 04:58:15
> 成鐘(899) 寺田(898)
  (ENo.1258)
 銀の手は勢いよく木の壁にぶつかり、
 その瞬間木の壁は黒く変色し
 枯れて死に絶え、崩れていく。

 しかし直ぐに2本目、
 3本目と木の壁が形成されていき、
 膠着状態となった。

「……こりゃあ、"直死"か。
 戯けよる、きさんば死に晒せ」

(続)
12/7 04:55:21
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