草原

どこにでも有り得るような場所。
低い草……のようなテクスチャが地面をまばらに包んでいる。
ひとり、誰かがそこにいたようだった。

*だれもいない*

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> こより(90)
Helio(ENo.236)
「わ わう … … 」
へリオのほっぺはむにむにだ。
慌てるばかりで逃げようとはしない。

「しあわせ しあわせ … … 」
「あたし がんばって しあわせ さがすわ!」
「だから えっと … … 」

「よろしくね こよりちゃん」

幸せ。感情。こころ。
それは機械が持つ最大の課題だ。
きっとそれを乗り越えられた時───
ほんとうの意味で、開発者……ゲームの考案者は報われるのだろう。
全てのNPCに、差別なく愛を注ぎたかっただけの考案者に。
6/3 07:05:20
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「ふふふ〜、こよりちゃんに二言はありませんよ〜?何せこよりちゃんですからね〜」

適当なことを言いながら、すりすり頬擦りを始める。
逃げてもいいかもしれない。

「もちろん!どんなことが、ヘリオさんの幸せになるか、まだ分かりませんけれど」

​──​─自分も、自分の『幸せ』が何なのか、分からないけれど。

「ヘリオさんを連れ出すんですから。それくらい、一緒に見つけ出す覚悟をしなければ!」

きっと、それをもし。
AIたる自分たちが見つけることが出来るのなら。

それはとても、素敵なことなのだろうから。
6/3 00:44:05
> こより(90)
Helio(ENo.236)
「わっ わ !?」
ぱっ、と花が散る。
アイコンが出てきそうな驚きようだった。

へリオはスキンシップや会話に重点を置かれたAIだ。
こどものからだはあたたかく、やわっこい。
データで造られたものとはいえ、細部はきちんとしていた。

「し しあわせに してくれるの?うれしい けれど … …」
「すごく びっくり したわっ」
そして認識がズレそうな発言をかましていた。
わたわたと手が動いている。
6/2 22:48:57
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「はい……っ、はい!!ありがとうございます!」

とても嬉しそうに、ぱっと笑顔を咲かせ。
がばあと勢いよく抱き締めようとする。

「ちゃんと……、ちゃんと責任をもってヘリオさんのことを幸せにしますね……!!」

語弊がある。
6/2 22:10:19
> Helio(236)
こより(ENo.90)
「ヘリオさん……」

その言葉に。
数度、藍玉の瞳を瞬かせる。

6/2 21:59:41
> こより(90)
Helio(ENo.236)
「もちろん いいけれど」
「… … "なれる"までなんて」
「なんだか さびしいわ!」
ふわり風が吹いて、金の髪を浮かばせる。

「あたしを つれてって」

「… … おうじさま?」

彼女が抱える花が、どこか楽しげに揺れる。
へリオは子供らしい、どこかいたずらっぽい笑みを咲かせ───

そうして、片手をあなたに差し出した。
6/2 20:37:37
> こより(90)
Helio(ENo.236)
「えす こーと」
いつか聞いた言葉。検索しなくともわかる。

「… …」

歯車の音はもうしない。

一歩。

6/2 20:31:06
こより(ENo.90)
「まあ。ふふ、『勇者さま』じゃないのは私も同じです、ヘリオさん」

その『冒険』は決して、勇者にしかできない特別なものでは無い。
そう『成った』のだ。

「ですが​──​─おっしゃる言葉も、わかります」

「ですから、ヘリオさん」
「もしヘリオさんが、よろしければ、ですけれど」

そう言って。
演技のような、仰々しい礼を、ひとつ。

「今度こそ」
「あなたが『慣れるまでの間』だけでも」
「エスコートを、させてくださいませんか?」

まるで出会ったあの日の続きのように。
『王子さま』のふりをした、藤波こよりは。
『お姫さま』としてあなたにそう、申し出るのだ。
6/2 16:02:47
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