砂漠の都市にて


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> シェトリィ(1305)
レイナイト(ENo.1302)
(少女に真っ直ぐ見返されて、今度は大丈夫そうだとこちらも笑みを深める。)

オーラムなら国家間を移動する連中は一番目に付きやすくはあるだろ。

巡りなんてけったいなもんの中にいるのも、こういうことの解決のためかもしんねぇしな。
そういう点では俺らは何をするにも人より多めに時間が使えて得だな。

(いつかは叶うはずという少女の言葉を後押しするように、そうつぶやく。)

それに逆に考えりゃ、そういう目的がありゃ巡りの中でも暇になることもねぇだろうさ。
解決はしたほうがいいにしろ、今が悪いことばっかりってこともないだろうよ。

(この男にとってはまずい料理の店に当たったときの様に、何事も考え方次第ということなのだろう。
少女の捜し物に纏わる困りごとがあってよかったというつもりはないが、
解決のために動ける時間があるというのは良いことだろうし、
巡りという膨大な時間を前に途方に暮れる必要がないことも幸いのように思える。
そんな前向きな考えの元、あまり深く考えることもなく言葉を吐いているのだろう。)

おう。次に会ったときは美味い店に行けりゃいいな。

じゃあな。気をつけて帰れよ。

(少女が『また』と言ったのと同様、こちらも次があることは最早疑っていない。
それは前回もではあったが、今回は捜し物の件もあるし、
何よりまずい店に当たったままでは終われないという想いがある。)

(軽く手を上げることで少女に応え、
土産でも買っていくかと男は少女とは逆の方向へと歩み去って行った。)
11/8 04:00:15
> レイナイト(1302)
シェトリィ(ENo.1305)
(ハッとして眉間をとんとんと叩き、次いで頬に手を当ててむにむにと勢い良く揉む。
 少しばかり赤く色付いたそれを今度は軽く撫で付け、それからピンと背筋を伸ばした。
 ――しょぼくれてなんかいないと言いたげに)

……ありがと。助かるわ。

(今度こそ小さく笑んだ。何処か不器用ながらも、真っ直ぐな心で以て。
 こくりと頷き、彼を見る。瞳の真ん中にその姿を映して、もう一度深く頷いた。
 長兄は月影を宿す凪いだ水面のように穏やかに微笑むのだ。
 雲を割いて遠慮無く差し込む力強い太陽のようなそれとはまるで異なる。
 ――見慣れてしまえば全然似ていない。なんだか急に可笑しく思えて、ふふ、と声が洩れた)

きっと手掛かりを見つけてみせるわ。
ある日突然、うちの霊符使いの記憶が戻るかもしれないしね。
いつかは……叶うはずよ。

(よし、と浅く息を吐いて霊符を畳み、服のポケットへ。
 落ち着いてきたお腹を撫でると街の東方面へと踏み出して)

ジュース、ご馳走様でした。
お陰で持ち直したから、そろそろ帰るわ。
今日の晩ご飯は特別美味しくしなくちゃ。

それじゃ、……またね。

(彼を見上げてひらと軽く手を振り、そのまま歩き出す。
 足取りの重さは無くなり、ふらつきも迷いも無い。
 赤桃色の髪を揺らしながら己が帰路に就くだろう)
11/3 08:07:11
> シェトリィ(1305)
レイナイト(ENo.1302)
セフィドを出て真っ先にってことは、家を出てからずっと探してるわけか。
……随分限定的な呪いだな。

(そういうことなら少女が今皇国に居を構えている理由もわかる。
兄を心配しながらも聖国ではなく皇国にいるあたり訳ありだろうとは思っていたが、
少なくともその霊符探しはそのワケの一端ではあるのだろう。)

ほーん。手がかりになりそうなやつが寄りにも寄って記憶喪失たぁツイてないな。
そいつの故郷がイズレーンとは限らないなら黄金の門の向こうの術式の可能性もあるわけだ。

それなら他国を探すのもそう悪くはないかもな。
それこそあの門から入ってくる連中は大体どっかの国で傭兵になってる。

(外部から入ってきた者は、大抵の場合この世界で起こる巡りという特殊な現象を認識できる。
それゆえに自然と、巡りと黄金の門の秘密へと近づける可能性の高い傭兵になる者が多いのだろう。
かく言うこの男もその内の一人である。)

……関連しそうな物でも人でも見掛けたら教えてやるから、そうしょぼくれた顔すんな。

(すでに少女は笑っていたが、しっかりとその前の表情も見ていたようだ。
眉間に皺を寄せている顔は険しいと称する方が相応しいのかもしれないが、
男にはしょぼくれた顔に見えたらしい。)

記憶喪失とは言え、ただっ広い大陸の中から既に一人は詳しそうな奴を見つけてんだ。
それなら他の手がかりだって見つかるだろ。

(ニッと笑う顔は気休めではなく、実際なんとかなることを信じている顔だ。
もっともそれが男の経験に基づいた勘からなのか、ただの楽天的な考えからなのかは不明だが。)
11/3 05:18:04
> レイナイト(1302)
シェトリィ(ENo.1305)
(食いしん坊の称号に対して物申したい気持ちはあったが結局墓穴を掘りそうなので控えておいた。
 霊符に視線を落とし、僅かに眉根を寄せる)

私もそう思って、セフィドを出て真っ先にイズレーンに行ったのよ。
あちこち聞いて回ったけど……似た物はあっても込められてる力の質が全然違うんですって。
……海に近付けなくなる呪いみたいなものが宿ってる霊符らしいわ。

(これは触れても大丈夫な複製だけどね、と手元の霊符を示す。
 長兄が手にした霊符は現在鷺宮神社で保管している。
 あまり外に持ち出したくないので似せた物をセルファに作らせ、こうして捜索に当たっている次第だ。
 実家の立場上、長兄の現状を外部に知られるのは痛手なので事の詳細を口には出来ないが)

同じ力の質の霊符を作る奴がうちの神社にいるんだけど、そいつ、過去の記憶が無いの。
そいつ以外にもこの霊符と同系統の物を作れる人や、詳しい人が何処かにいれば……と思って。

国を渡る傭兵が少なくないように、霊符に造詣が深い人がイズレーン以外の国にいるかもしれないでしょ。
だから他の国でも聞いて回ってるの。

(顔を上げ、青年の横顔をちらと見遣る。
 ――兄の面影が脳裏を過ぎる。あの霊符に触れた日から潮風に当たれなくなった彼の淋しげな微笑みが。
 眉間の皺を一層深くして頭を振り)

……あなたも何処かでそんな人を見掛けたら教えて頂戴。

(宜しくね、とほんのりと笑ってみせた)
10/31 08:01:30
> シェトリィ(1305)
レイナイト(ENo.1302)
実際遭遇してすぐ飯食いに行ってんだから不機嫌になることもないだろうよ。
食いしん坊は悪いことじゃねぇさ。

んで、本命の要件はそれか?

(少女が差し出した符を少しかがむようにして覗き込む。
自身にはあまり馴染みのないものだが、
皇国の人間が似たようなものを使っているのは見たことがある。)

こういったもんならそれこそイズレーンにありふれてるだろ?
なんでマッカで探してんだ?

それとも、捜し物は符自体じゃなく、それを使うイズレーンから出奔した誰かなのか?

(そういった理由であれば、皇国以外では目印になりえるものではあるだろう。
いかにも好奇心から聞いているといった様子で少女に尋ねる。)
10/31 05:07:08
> レイナイト(1302)
シェトリィ(ENo.1305)
(体ばかりか心をも潤してくれるような味を堪能するばかりに、彼の面差しの変化には気が付かなかった。
 正しく口直しに相応しい代物だ。こくこくと頷きながら殻の中身を減らしていく。
 程無くして空になったそれを彼に倣うように潰して)

はあ、落ち着いた。
一つ良い想い出が出来たわ。

(このジュースをやたらと美味に感じる理由を思えば“良い”と言い切れるものか定かでないが、さておき。
 己の用件を問われれば、どうせ飯よ、と少々声を低くして瞳を細め、一先ず殻をゴミ箱に入れにいく。
 それから彼を振り返り、先刻より軽くなった足取りで歩み寄りながら)

ちょっと捜し物をね。
……これなんだけど。

(ポケットから霊符を取り出し、二つに畳んだそれを広げて青年に差し出す。
 真白の紙に墨で何かの絵か記号のようなものが記されている――セルファが作った召喚用の霊符だ)

これと同じような物に見覚えがないか、人に尋ね回ってたのよ。
……まあ、今日はもう切り上げ時ね。
10/27 07:36:52
> シェトリィ(1305)
レイナイト(ENo.1302)
(少女の仕草を見て、日差しを遮るように立つ。)

おう。それは安心して飲んでいいぜ。

(先程の店で出された食事はひどかった。
あれの後だと見知らぬものを口にするのにためらいが生まれそうだが、
その心配はないと予め伝えておけば少しは飲みやすいだろう。
実際、少女はその言葉を信頼してくれたようだ。)

……口直しにはもってこいだろ?

(急に幼気な――否、日頃大人びた眼差しをする少女が年相応の顔を見せ、少々面食らった。
が、すぐに気を取り直し、ニヤリと笑って軽口を返す。)

口の中の味が上書きされりゃ気分も多少マシになるだろ。
そういやどうせ飯だろうと思って聞いてなかったが、わざわざマッカまで来た用事は終わってんのか?

(こちらもごくごくと飲み進め、飲み終われば容器である殻を握り潰し、
周囲にある適当なゴミ箱にでも投げ入れただろう。)
10/27 03:54:21
> レイナイト(1302)
シェトリィ(ENo.1305)
(此方へやって来る人影に気が付き、視線を彼へと向ける。
 青々とした空を見上げていたからだろうか、その燃え立つような赤い髪と瞳が一層鮮烈に見えた。
 ふと、窓枠に切り取られた青い海原を背に微笑む長兄の姿が脳裏に蘇り、ふると頭を振る)

そういう気分だったのよ。

(眩しそうに瞳を細めながら――太陽のせいだ――ジュースを受け取る。
 何の殻だろうかと容器を指で軽く撫でながら、その中を覗き込み)

ありがと。
あなたが悪くなかったって言うなら安心して飲めるわ。

(ふ、と半ば嘆息のように笑った。
 先程の店は見た目はそれなりに大丈夫だったが味は酷い物だった。その点、このジュースは信頼出来る。
 殻の縁に口を付けてゆっくりと空を仰ぐ。甘酸っぱい香りが鼻孔を抜けていくのが心地好い。
 搾りたてなのだろうか、素材の瑞々しさを感じる飲み口だ。つまりとても――)

美味しい!

(ぱっと表情を明るくして青年を見上げる。その面差しは常とは異なり、年齢相応のそれだ。
 散々な昼食を終えた今、このジュース以上に美味な物などこの世に存在しないとすら思える。
 容器の中身はあっという間に半分を切り、程無くして飲み終えてしまうだろう)
10/24 07:54:41
> シェトリィ(1305)
レイナイト(ENo.1302)
(暫くすると両手に飲み物を持って戻ってきた。)

座ってりゃいいのに立ってたのかよ。

(少女の事情を知らず、意地でも張ったのかとやや呆れたような顔だ。
しかし無理に座れということもなく、そのまま買ってきた飲み物を片方差し出す。)

ここいら特産の果物と柑橘類を絞って混ぜたジュースだそうだ。
酸味があるからさっぱりするだろうってさ。

(店の者から受けた説明をそのまま伝える。
ジュースの容器は何らかの魔物の殻を利用しているようで、
飲み終わったら店に戻さずそのまま捨てていいものなのだろう。
中のジュースはオレンジみの強いピンクで、絞ったときに混ざっただろう果肉の粒も見て取れる。
匂いからして甘酸っぱい。)

店先で少し飲んでみたが実際悪くなかった。
10/24 05:25:32
> レイナイト(1302)
シェトリィ(ENo.1305)
(青年が示す方向へちらと視線を遣る。なるほど、あそこなら落ち着けそうだ。
 自分だけ休むのが申し訳無い思いもあるが――)

……、……ええ、そうさせてもらうわ。

(意地を張れるほどの気力も無かった。今此処で踏ん張って道中で倒れでもしたらそれこそ居た堪れない。
 小さく頷いて、重たい足を内心叱りつけつつ塀へと向かい、他の人の邪魔にならない辺りで立ち止まる。
 ちょうど日陰が出来ていて過ごしやすい。風も心做しか涼しげに感じる。
 正直座り込んでしまいたかったがそれは堪えた。一度そうしたが最後暫く立ち上がれない気がする)

(行き交う人の影がちらりほらりと視界の端に映り込む。
 ポケットから取り出した二つ折りの紙を広げて塀からゆっくりと背中を離し、
 近くで休んでいる男性を見遣ったが、やがて彼に何を尋ねるでもなく紙を元に戻した。
 再び塀に背を預け、その後は青年が戻ってくるまで、そうして大人しく青い空を見上げているだろう)
10/20 07:44:44
> シェトリィ(1305)
レイナイト(ENo.1302)
カレーなんざどう作ってもそこまで失敗する料理じゃないと思っていたが、
そういうわけでもねぇんだな。
ま、ここまでの味には二度と出会うこたぁねぇだろうよ。

(素人が作ってもここまでのものはそうあるまい。
逆にどんな事情でこんな味で店を出しているのか気になるくらいだ。)

これ以上まずい店には当たり様がねぇから次の店は気軽に選べるだろ。
……にしても、嬢ちゃんの根性は認めるが顔色が悪いな。

(威勢はいいが、あまり体調はよくなさそうだ。
それも無理はないだろうと先程の味を思い出して少し嫌な気分になりつつ、
周囲を見渡せば道沿いに石造りの低い塀がある。
街の住民もちらほら座っているし、座って休むにはちょうど良さそうだ。)

とりあえず、そこらの木陰で休んでおけよ。
今回は酷かったからなぁ。
露天でジュースかなんか買ってきてやるから帰るにしても口直ししておけ。
俺もこの口のまんま帰るのはごめんなんでな。

(そう言って少女が素直に休んでくれたなら、男は近くの露天へ飲み物を買いに行っただろう。)
10/20 05:51:22
> レイナイト(1302)
シェトリィ(ENo.1305)
(店の外へ足を踏み出すと同時、深呼吸を一つ、二つ。――確かに空気が美味しい。
 じりりと身を焦がすような陽光さえ、今は何かしらの励みになるような気がする。
 身体の何処かに手を添えたい気分だったが、腹か喉か頭か迷った末に腕組みに落ち着いた。
 ちらと振り返って店の外観と周囲の地形を確認する。二度と訪れることがないよう記憶せねばなるまい)

……調理者はともかくとして、食材や生産者に非は無いもの。
あんな扱われ方をしてただでさえ可哀想なのに――、

(食べ残すだなんてとても、まで言葉を結べなかった。
 声にならない呻きを口に手を当ててどうにか飲み込み、眉間の皺を深くして足許を睨み付ける。
 特段そちらを見たかったわけでもなく、ただ姿勢が前方に傾いたが故だった。
 ぐ、と爪先に力を入れて踏み止まったが、胃の中の凄まじい違和感は暫く消えそうにない)

吐かないわ、……意地でも。
無理矢理にでも栄養に変えて、明日からも元気に過ごして……、次は美味しいお店を引き当ててみせる。
このままじゃマッカでの食事が酷い想い出になっちゃうじゃない。
何処かでリベンジしなきゃ気が済まないわ。

(勢いづけるように、ふん、と鼻を鳴らして姿勢を正す。
 顔色の悪さに反して口調は力強いが、若干早口気味だった辺り本調子では無いことが窺えるだろう) 
10/16 07:44:52
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